ピロリ菌感染症(Helicobacter pylori感染症)
ピロリ菌感染症とは
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に生息する細菌で、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどの原因となることが知られています。
日本人では特に中高年層で感染率が高く、自覚症状がないまま胃の病気が進行していることも少なくありません。
そのため、早期の検査と適切な治療(除菌)が非常に重要です。
主な症状
無症状のことも多いですが、以下のような症状がみられることがあります。
- 胃もたれ
- 胃痛・みぞおちの痛み
- 胸やけ
- 吐き気
- 食欲不振
- げっぷが多い
- お腹の張り
- 空腹時の胃の違和感
※ 症状がなくても感染している場合があります。
原因
ピロリ菌は主に幼少期の生活環境により感染すると考えられています。
- 家族内感染(食器の共有など)
- 井戸水の使用
- 衛生環境
一度感染すると、自然に体内から消失することはほとんどありません。
検査方法
患者さんの状態に応じて、以下の検査を組み合わせて行います。
内視鏡検査(胃カメラ)
- 胃粘膜の直接観察
- 組織検査(生検)によるピロリ菌確認
非侵襲的検査
- 尿素呼気試験
- 血液検査(抗体検査)
- 便中抗原検査
正確な診断のため、最適な検査方法を選択します。
治療方法(除菌療法)
ピロリ菌感染症の治療は除菌療法が基本です。
一次除菌
- 胃酸分泌抑制薬
- 抗菌薬2種類
→ 1週間内服
二次除菌(一次除菌不成功時)
- 薬剤を変更して再度1週間内服
多くの方で除菌は成功し、安全に治療が可能です。
除菌治療のメリット
- 胃がんリスクの低下
- 慢性胃炎の改善
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発予防
- 胃もたれ・胃痛など症状の改善
- 将来的な胃疾患リスクの低減
受診・検査をおすすめする方
以下の方はピロリ菌検査をおすすめします。
- 胃もたれ・胃痛・胸やけが続く方
- 健診や人間ドックで異常を指摘された方
- 胃カメラで慢性胃炎と診断された方
- 家族に胃がんの既往がある方
- 健診でピロリ菌陽性を指摘された方
- これまで検査を受けたことがない方
ピロリ菌感染症 よくある質問(FAQ)
Q1. ピロリ菌はどのように感染しますか?
A. 主に口から口への経路や幼少期の家庭内感染で感染します。
Q2. 感染するとどんな症状がありますか?
A. 多くは自覚症状がありませんが、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、稀に胃がんのリスクが高まります。
Q3. 治療は必要ですか?
A. 胃炎や潰瘍の予防、将来の胃がんリスク低減のために除菌治療が推奨されます。
当サイトについて(開業準備中表記)
本ページは、大分市に開業予定の消化器内科・内視鏡専門クリニックの開業準備サイト内に掲載している疾患解説ページです。
現在は開業準備段階であり、診療行為は行っておりません。
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症状がある場合や体調に不安がある場合は、お近くの医療機関への受診をおすすめします。