機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)とは
機能性ディスペプシア(FD)とは、胃カメラなどの検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、慢性的な胃の不調症状が続く病気です。
胃痛や胃もたれ、早期満腹感などの症状が繰り返し起こり、生活の質(QOL)を大きく低下させる疾患として近年注目されています。
日本でも患者数は多く、若年層から高齢者まで幅広い年齢層に発症します。
主な症状
以下のような症状がみられます:
- みぞおちの痛み
- みぞおちの不快感
- 胃もたれ
- 早期満腹感(少量でお腹がいっぱいになる)
- 食後の膨満感
- 食欲不振
- 吐き気
- 胃のムカムカ感
- 胃が重い感じ
※ 胃痛が目立つタイプと、胃もたれ・膨満感が強いタイプがあります。
原因
機能性ディスペプシアは、単一の原因ではなく、複数の要因が関与して発症します。
身体的要因
- 胃の運動機能低下(胃排出遅延)
- 胃の知覚過敏(刺激に対して過敏)
- 胃の適応性弛緩障害(食後に胃が広がりにくい)
- 胃酸分泌異常
- 自律神経機能異常
心理・精神的要因
- ストレス
- 不安
- 睡眠障害
- 精神的緊張状態
生活習慣要因
- 早食い
- 不規則な食事
- 脂っこい食事
- 過食
- 睡眠不足
- 運動不足
放置するとどうなる?
機能性ディスペプシア自体はがんなどの器質的疾患ではありませんが、
- 慢性的な症状によるQOL低下
- 食事量低下による栄養障害
- 仕事・学業への支障
- 不安障害・抑うつ症状の悪化
- 医療機関受診の繰り返し
など、生活の質に大きな影響を与えます。
👉 「異常がない=問題ない病気」ではありません。
検査について
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)
機能性ディスペプシアの診断では、まず器質的疾患を除外することが重要です。
胃カメラで以下を確認します:
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 胃がん
- 食道炎
- ピロリ菌感染
- 胃粘膜萎縮
※ 異常が見つからず、症状が持続する場合に機能性ディスペプシアと診断されます。
治療方法
薬物療法
症状のタイプに応じて治療を選択します。
- 胃酸分泌抑制薬(PPI・P-CAB)
- 消化管運動機能改善薬
- 漢方薬
- 抗不安薬(必要時)
- 胃粘膜保護薬
生活習慣の改善
- 規則正しい食事
- 早食いを避ける
- 脂っこい食事を控える
- 過食を避ける
- 睡眠の質の改善
- ストレス管理
- 適度な運動
受診の目安
以下の症状がある場合は、医療機関受診をおすすめします。
- 胃の不快感が続く
- 胃もたれが慢性的にある
- 少量でお腹がいっぱいになる
- 市販薬で改善しない
- 食欲低下が続く
- 体重減少がある
- 胃痛が繰り返し起こる
- 夜間症状がある
機能性ディスペプシア よくある質問(FAQ)
Q1. 機能性ディスペプシアとは何ですか?
A. 胃の形や組織に異常がないのに、胃のもたれや痛み、早期満腹感などの症状が続く状態です。
Q2. 治療はどうしますか?
A. 薬物療法(消化管運動改善薬、胃酸抑制薬など)、生活習慣改善、ストレス対策が基本です。
Q3. 胃カメラは必要ですか?
A. 症状が長引く場合は、胃の構造に問題がないか確認するために胃カメラ検査が推奨されます。
当サイトについて(開業準備中表記用)
本ページは、大分市に開業予定の消化器内科・内視鏡専門クリニックの開業準備サイト内の疾患解説ページです。
現在は開業準備段階であり、診療行為は行っておりません。
※ 本ページの情報は一般的な医療情報の提供を目的としており、
診断・治療に代わるものではありません。
症状がある場合は、医療機関への受診をおすすめします。